POEM

僕を刺したんだ

君は

僕を刺したんだ

何の代償もなく

何の弁解もなく

許しを乞えよ

お前は僕に何をした

許しを乞え

さよならを言わせて

もう私 悲しくなっちゃったから

さよならを言わせて

もう私 一人になっちゃったから

バイバイ

またねは無いの

じゃあね

繋がりたくて

手を取れなくて

不器用なやり方しかないのです

私はそんな

ダメな子です

ごめんなさい

ごめんなさい

すべて道具

寂しさを埋めるための

道具に過ぎない

語らない

触れない

冷たい

私は

どこまでも広がる夜の中

立っている

誰か僕を捕まえてくれよ

一人は懲りた

夜はもう散々だ

いっそ夢の中へ連れ込んでくれよ

二度と目覚めなくていい

朦朧とする頭で

君について行く

すべて預けて

おやすみ

おやすみ

さようなら

何度書いても

何を書いても

スカスカで無意味で

品が無く安っぽくて

駄作ばかり

捨ててゆく

ゴミ箱はもう

一杯なのに

冷たい足が痛い

深い森の小道

僕はさまよってる

どこへ行きたいんだっけ

でも生きていく

息をしていく

なんて残酷なんだろう

出口はない

本物なんかなくていい

そのほうが心地いい

描いていたい 理想を

それだけあればいい

僕なんかいなくていい

あの子とあの人がいて

真実の愛があって

絶対に裏切られず

穏やかで 温かく

そういうものだけあればいい

本物なんかいらない

描いていたいんだ

誰か

いつか

きっと

ここへ

来てくれるんだ

と思ってたんだ

夢じゃない

真実しかない

嘘まみれの

真実しかない

回る

回る

口笛吹いて

呼べないかなあ

夢を見たい

夢を見たいんだ

ああ

回る

君の言葉も

もう信じない

嘘が溢れて

溺れる

溺れる

死んでしまうから

誰か助けてと

呼んでみたって

誰も

裸足で歩いた

デコボコの道を

つまづきはしなかった

けれど痛くて

たまらなかった

私は

一人